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日本政府からビルマ軍事政権に対して、政府開発援助(ODA)として新たに総額11億8,600万円までの無償資金協力が行われることになりました(内訳は、「中央乾燥地植林計画」2億9,300万円、「人材育成奨学計画」4億8,400万円、「日本・ミャンマー人材開発センター建設計画」4億900万円。詳細は、外務省ホームページ内プレスリリース参照)。
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| ビルマ国営放送より |
この件で6月27日、ラングーンにおいて、軍事政権のソータ国家計画経済開発大臣と小田野展丈駐ビルマ大使との間で書簡の交換が行われ、ビルマの国営新聞・テレビに大きく報道されました。このことは、ビルマ軍政にとって、「日本政府は我が国の援助国である」という、よいアピールとなりました。先月19日、軍政から拘束され続けているアウンサンスーチーさんが60歳の誕生日を迎え、各国政府や平和活動に関わるNGO・著名人から声明文が出され、ビルマ軍政は、強い国際的非難を受けているところでした。
日本政府は、2003年6月25日にアウンサンスーチーさんらをビルマ軍政が拘束したことを受けて、ビルマへの新規ODAを凍結しました。以来2年以上、現在も、アウンサンスーチーさんは拘束され続けています。
「人材育成奨学計画」について、外務省の説明によると、過去に長期間、ビルマ政府によって大学閉鎖がおこなわれたことなどから、将来を担う人材育成ができていないため、ビルマ政府から、日本への留学支援を行う無償資金協力の要請があったとのことです。さらに、育成された人材が、将来のビルマの民主的国造りを担うリーダーとなることなどに期待をよせているともしています。 しかしながら、過去に大学閉鎖を行った政権は、現軍政で、そのトップは今も変わらず、タンシュエ上将です。留学生の選考は軍政当局が行うため、何らかのかたちで軍事政権と関連がある人物しか、この教育機会を得ることはできません。1990年の国民総選挙の結果による民主的政治への政権移譲を拒みつつけている現ビルマ軍政に、将来の民主的国家ビルマをつくり、担うことができる人材を、正しく選ぶことができると、日本政府は考えていることになります。
一方でまた、日本政府は、ビルマからの難民受け入れを行っており、民主化活動を行っているため帰国すれば迫害される危険がある人物を難民として認定していますが、こうした難民への教育支援は行っていません。欧米では、政治難民に対する教育支援は一般的なこととして行われています。日本政府は、ビルマという国の将来と今後の日本との国交について、どのような見通しから、人材育成援助を行っているのでしょうか? |